ドイツを代表する弓製作工房デルフラー。初代ダニエル・デルフラーが弓製作を始めたのは、1940年ごろ現在のチェコ共和国においてでした。第二次世界大戦後の混乱の中、南ドイツのミッテンヴァルトに移りましたが、1950年にはニュルンベルク近郊のブーベンロイトに移住し、工房を開設。以来、息子のエギディウス、さらに孫のギュンターとウォルフガングの二人が伝統を守り続け、ドイツ有数の工房として世界中の弦楽器専門家から信頼を集めています。
※「Andreas Dörfler」の刻印が施されたマスターボウにつきまして、2022年10月よりラインアップが変更となりました。詳しくは【こちら】の投稿をご確認ください。
※「Andreas Dörfler」の刻印が施されたマスターボウにつきまして、2023年9月より希望小売価格が変更となりました。詳しくは【こちら】の投稿をご確認ください。
現在は第四世代に当たるギュンターの息子ローランド、ウォルフガングの息子アンドレアスが工房を支え、さらに国家認定のマイスター資格を持つギュンター・シュペートリング(2013年に北京弓製作コンペティションにおいてチェロ弓でゴールドメダル受賞)とデルフラー家が厚く信頼を寄せるオズワルド・ヴァイスの二人のベテラン職人がマスターボウを担当、入門用からマスターボウまで幅広い価格帯の弓を製作しています。
デルフラーの工房では、30年以上シーズニングさせた大量のペルナンブコ材を保有しており、製作する弓のグレードや求められる適性に沿った材料を豊富なストックから選別することが可能で、そのことが圧倒的な品質の安定性を実現しています。
また工房には弓製作に必要なあらゆる設備が整っており、入門用の弓についてもフロッグをはじめ全てのパーツを自社で製作しています。これら完璧なクオリティコントロールが、厳しい専門家たちからの信頼の礎となっています。
2013年からは新モデルのマスターボウの開発に着手。近年求められている高い演奏性、スタイリッシュなデザインを実現するため、名工サルトリの作品や現代の一流製作家の作品を検証。自分たちのスタイルに取り入れることに成功しました。これら新モデルの弓には「Andreas Dörfler」の刻印が施されており、ヴァイオリン弓からコントラバス弓までをラインナップ。現在も専門家の意見を踏まえ改良を重ねており、日々進化するメーカーとして今後益々の活躍が期待されます。
【アンドレアスが製作した至高の1本】
アンドレアス・デルフラーが製作した最新モデル「No.4 Artist Gold」
最新の知見をもって製作されたデルフラーの最上位モデルの楽弓について、【こちら】で詳しくご紹介しています。
【弦楽器カタログ】
2020年1月に発行した「弦楽器カタログ」
デルフラーの楽弓について紹介されています。また、ロッコーマン取り扱いのその他の楽器や弓についても網羅しています。
【こちら】のページからダウンロードいただけます。